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Surrounded with Bobbin Laces and Italian Embroideries

龍南兄弟社公式ブログ

レースピンの選び方


 レースピンは、直径が、0.5 mm から 0.8 mm くらいまで、長さは、17 mm から 40 mm までさまざまです。
 他の手芸に比べて、随分と細くて短いです。複雑で細かい図案にも対応できるようになっていますので、細かいものは、細くて短いものが良いです。

 ピンはその部分を織り終えても、形が崩れるのを防ぐ為に、ピローに押し込む形で、刺したままにすることも多いです。狭い面積に沢山刺す場合は、短い方が、そして細い方が、押し込みやすいし、作業し易いです。

 トーション用、バンシュ用などとも言いますが、バンシュでも大きく作れば、レースピンは、太くても使えます。始めは、普通の待ち針でも困らないでしょうし、しばらくそれで慣れてから、ボビンレース専用品をお使いいただくと、ほど良い強さで作られていることを実感いただけると思います。

 ボビンレース用でも細くて短いピンは、曲がり易いです。ただ、そういうピンは、細いレース糸が使われますので、強さは十分です。力を入れると、細いレース糸が先に切れます。

 ある程度慣れてきたら、作るレースの目の粗さとピンを外した後の穴の大きさを基に、レースメーカーの好みでレースピンを選びます。
 最初は、40 mm 0.7 mm といった、長くて太目のピンが使い易いでしょう。しっかりとレースピローに刺さりますしね。力を入れてもなかなか曲がりません。

 注意しなくてはいけないのは、作品を長い間放置し、レースピンを刺しっぱなしにしておくと、レースピンが錆びて作品がダメージを受けることです。レースにさびが移ったら、取れないし、最悪です。
 時々外して錆びていないか確認することが大切です。

 ヨーロッパでは、気候が乾燥していますので、レースピローには、虫除けのために、海草が用いられました。でも海草には塩分があります。ヨーロッパでも、刺しっぱなしにしていると、錆びます。日本では、海草のピローをお使いの皆様は、注意が「 特に 」必要です。


 素材としては、スチール、ニッケルめっき、真鍮、ステンレスなどがあります。ヨーロッパは乾燥しているので、スチールが多いです。日本なら、ステンレスも良いでしょう。

 それほど数多く用意する必要がないので、精密に加工され、強化された上質なピンをお勧めしています。始めは、とりあえず待ち針で、いずれは必要に応じて、専用品をお選びいただければ、幸いです。

 100 g で、1,000 から 2,000 本くらいになります。2,000 円ほどですので、1 本当たり 1 - 2 円くらいです。

【レースピンの項終わり】

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